2008年7月7日月曜日

高校野球開幕

勝って地元の人たちに恩返ししたい――。岩手・宮城内陸地震で被害を受けた栗原市内の高校に通う球児たちの熱い夏が、きょう5日から夏の高校野球県大会で幕を開ける。
 「これが最後の大会」。バレー部員ら3人の助っ人を含めてわずか12人の鶯沢工野球部は、静かに闘志を燃やす。来年、近隣の岩ヶ崎に統合されるため、初戦突破を合言葉に練習に打ち込んでいた最中の14日、被災した。グラウンドに地割れが起き、外野フェンスも壊れた。地割れは補修したが、休校のために3日間練習できなかった。鈴木秀幸主将は「地元の人たちを勇気づけられるような試合を」と完全燃焼を誓う。
 甲子園出場経験がある一迫商も、練習施設が地震の被害を受けた。二つの室内練習場は、計45か所にひび割れができ、数か所は「10センチぐらいの穴があき、水が噴き出していた」(熊谷貞男監督)。選手たちが土で補修したが、デコボコができて打撃練習しかできなくなった。練習拠点に使う市営グラウンドも照明80個のうち40個が断線した。照度不足で、夜間の練習を2時間短縮したこともあった。
 室内練習場の一つは3年前に春の選抜大会に出場した時、地元の人たちから受けた寄付金で昨年建てた。市営グラウンドも、地元の好意で無料で借りている。選手らは「地元の人たちの応援があるからこそ野球ができる」と口をそろえる。
 熊谷健太郎主将は「今度は自分たちが勇気を与えて、恩返ししたい」と話す。
 校舎が被害を受けて休校していた岩ヶ崎も、10日間にわたって選手各自での練習を余儀なくされた。4日、同校の壮行式で大畑典子校長は「地震で大きな被害を受けた学校の一つです。ぜひ初戦にかけて下さい」と激励。気合を入れるため丸坊主にした佐藤駿矢主将は「被災地の皆さんの励みになる戦いを」と誓っていた。
(2008年7月5日 読売新聞)

 スポーツって勇気与えてくれますもんね

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